求職者支援訓練とは
在宅で仕事をする場合、環境設定や業務以外での事務作業も全て自分で行う必要があるので、ある程度のPCスキルが必要になります。それなら私には無理、と諦めないでくださいね。PCスキルを身につける事が出来る職業訓練が実は沢山あることをご存知でしょうか。
雇用保険を受給出来ない場合や、受給期間が終了した方でも受講出来る求職者支援訓練というものがあります。一般事務に限らずWEBなどの専門的な分野まで選択でき、お仕事に必要な技能や知識を習得することが出来ます。
更に、条件に当てはまれば、職業訓練受講手当として月に10万円受給することができます。手当を受給しながらスキルアップ出来る制度、「求職者支援訓練」について簡単にご紹介していきますね。
求職者支援訓練の魅力
どんな事を学べるの?
基礎的なパソコン操作を学ぶ事ができる訓練から、専門的な職種に関する訓練まで幅広く開講されています。下記、現在京都府内で実際に募集されている訓練になります。
資格取得も出来ます
資格試験の対策を兼ねた訓練も多いのでこの機会にまとめて取得しておくと、今後お仕事探しの幅が広がります。取得することは強制ではありませんが、訓練受講中に試験日程や申込みなどのアナウンスをしてくださる教室さんもあるので、他の受講生の方と一緒に受験する事をおすすめいたします。(一人で受験するよりモチベーションが維持出来ます)
職業訓練受講給付金
先にお伝えした様に、条件に当てはまれば、職業訓練受講手当として、月に10万円受給することが出来ます。また、通所する際の交通費も支給されます。手厚いですね。
就職支援もセットです
ハローワークの方が就職支援をしてくれます。受講中の訓練やこれまでの経験を踏まえてお仕事に関する相談に乗ってくれます。
学びの場で人脈づくり
大人の皆さんは普段教室で他の方と授業を受けるなんて機会はあまり無いかと思います。訓練では何ヶ月も同じメンバーで受講していくので、これから同じジャンルのお仕事で活躍される方と繋がりを持てる事はとても魅力的だと思います。(特にフリーランスとしてやっていこうとお考えの方は横の繋がりがあると良い刺激になります)
受講するための条件
受講するためにはいくつか条件があります。
1、ハローワークに求職の申込みをしている
2、雇用保険被保険者(加入している人)や雇用保険受給資格者(雇用保険を受給出来る人)ではない
3、労働の意思と能力がある
4、訓練などの支援を行う必要があるとハローワークが認めたこと
職業訓練受講給付金を受給するための条件
支給額
・職業訓練受講手当 :月額10万円
・通所手当 (交通費):職業訓練実施機関までの通所経路に応じた所定の額(上限額あり)
・寄宿手当 (寄宿する場合):月額10,700円
受給するための条件
こちらの全ての条件を満たす必要があります。
・本人収入が月8万円以下
・世帯全体の収入が月25万円以下
・世帯全体の金融資産が300万円以下
・現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
・全ての訓練実施日に出席している
(やむを得ない理由がある場合でも、支給単位期間ごとに8割以上の出席率がある)
・世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない
・過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない
窓口と受講までの流れ
窓口はハローワークになります。1月開講、2月開講~と毎月情報が公開されていきます。それぞれのコースで申し込み期限がありますので、余裕を持って必要書類を用意しておきましょう。
申し込みの流れ
・ハローワークで求職の申込みをし、希望の受講コースを選択
・ハローワークの窓口で必要書類を提出し、審査申請
・受講申込書を希望する訓練実行機関に提出
・訓練実施機関による選考を受ける
・合格したら、訓練開始日前日までにハローワークに行き、「就職支援計画」を作成してもらう
・訓練受講中~訓練修了後3カ月間は「就職支援計画」を元に就職支援を受けながら受講する事になります
さいごに
公的職業訓練の事を最近は「ハロートレーニング」と呼ぶそうです。実行機関が定期的に「ハロトレ説明会」を開催されているようなので、お話を聞きに行ってみても良いですね。